絵を見て述べられそうなことがあったら述べましょう


・大きめくんのジェット噴射靴は、噴射に強弱を付けることが可能で便利だが、
 大きめくん自身には、ジェットなんていう気分じゃないなあという時があるはずだ。
 だが大きめくんは、もうそのことに文句を言ったりする時期は過ぎているように思う。


・小さめさんはきくらげに似ているが、エリンギハウスに住むことになろうとも、
 きのこつながりは全く狙ったわけではない。


・エリンギハウスは、独特の香りの件は、どう対処したのだろう。

(柴)


大きめくん(以下オッキー)と小さめさん(以下さめっち)は
それぞれちがうDNAでもって生まれてきただけあってまったくちがう生き物でしたが
手にはちゃんと吸盤があった。
この界隈の住人はみんなあった。
自分の青い顔色が気にいっていたオッキーは、ギターを青に決めました。
ギターはいつもエリンギハウスの屋根に干していました。
高温多湿です。エリンギが家ほどに育つくらいだからそれはそれは。
だからいつも干していました。
さめっちはIT関係にお勤めしていた。
7つ道具でもあるノート型パソコンは濡れると困るので
いつもエリンギの上のほうで雨を避けるようにしていました。
ギターを、そしてノート型パソコンを定位置に収める際、
手の吸盤が必要なの。登るには、吸盤なの。だからなの。
オッキーはジェット噴射機能の付いたくつを持ち合わせていましたが
それはともかく吸盤がなけりゃあ、この界隈ではあれでした。
オッキーの上部にある目のような部位はとても美しく、
それを見るとさめっちはめっちゃやさしい気持ちになった。
さめっちは抜群のスタイルを持つなにかでしたが、仕事を愛していた。
それが、さめっちの欠点でもありました。
エリンギハウスの下部では黒いなにかが育っていてオッキーはいつも気になっていましたが、
それが別に大したことのないなにかであることに気づくのは
もう少しあとのお話し。
(脇)