本日のオススメ

・ゴムべら
最近小麦の価格高騰でパンが高くなっちゃって
女はきょうはホットケーキの粉を買って帰りました。
うまいから。できたてのホットケーキはまことにうまいから。
ボウルに粉をあけて、卵1こを割る。
賞味期限のあやしいスキムミルクの粉があったので
牛乳じゃなくそれを入れて水。
シナモンパウダーもあったのを思い出し、入れてみる。
このタイミングでフライパンをあたため始めます。
その隙にボウルの中身を混ぜ合わせようとしたとき、
泡立て器とゆう手もあるが女の目に飛び込んできたのはゴムべらでした。
女はピンときた。
混ぜてフライパンに移すまでのすべての工程を、ゴムべらはやれる!
なんて無駄のないやつ。
かんぺき。
女はドキドキしていた。
胸の高鳴りを無視して熱いフライパンを1度湿った布巾で冷まさねば。
そしてフライパンには一気に全部入れるんです。ゴムべらで。きれいに。
絶対食べきれないようなでかいまるができますが、
それがいちばんにおいしく焼ける容量であることを女は知っていた。
かんぺき。
あんたなんて、あんたなんてこのゴムべら以下だし!
女は心の中で言ってみました。
男はゴムべらの良さなんて知らないまま、ホットケーキを食べました。



眞島秀和と石遊び

もう来週で終わるけれど、
今やっている昼のメロドラマ「花衣夢衣」で雅士役をやっている
俳優・眞島秀和は目を引く。
雅士役がハマリ役なんだろう。和服と苦悩ぶりがとても分かりやすい魅力となっている。
ラーメンズ小林賢太郎の顔が好きだけれどそのコントや演劇はどこか癇に障る、
仲村トオルはかっこいいらしいがどうもその良さが感じられない、
とお悩みの方々に、
昼ドラの眞島秀和をおすすめする。
喉のつかえが取れるようだ。


我が家のビーグル犬・ビノ♀は、老いてますます可愛いく、
ビノが死ぬまで一緒にいたいと思わせる犬っぷりだが、
皆さんには小島信夫の犬小説「石遊び」をおすすめしたい。
単行本「ハッピネス」に収められている短編です。
「石遊び」の石遊びをするダックスフントは、
飼い主の愛を疑い、疑う自分に悩み、
飼い主に報いることのできない自分であることにショックを受けて
2回くらい自殺をしたがります。
死にたい衝動がおさまると、飼い主に怒られたがっています。
とてもかわいいです。
最期まで飼い主と一緒だといいなあと思います。


眞島秀和は、ほんだしのCMで宮沢りえと一緒に出ていた人です。
あれ? 小林賢太郎!? あ、違った。
と思わせたあの人です。